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ピアノ初心者必見!大人になってから弾き始める方向けの上達術

楽器が弾けると、それだけで生活が豊かになるような感覚があります。自分で好きな楽曲を奏でたり、時にはオリジナルのメロディーを生み出したり、だれかとセッションしたり、多方面に可能性の広がる趣味といってもいいでしょう。実際、それまで触れたことがなくても大人になってから始めてみたいと考える人も少なくないのではないでしょうか。

特にピアノを弾ける方は幼少期から習っていた場合が多く、大人になってから始めるのはハードルが高いと思われがちですが、仕事やほかの趣味、家事などとのバランスを見ながら自分のペースで通える教室もあり、決して何歳から練習を始めても遅すぎるということはありません。

初心者も弾きやすいピアノの種類

ピアノには大きく分けて4種類あります。

グランドピアノ

おそらく「ピアノ」と聞いて多くの方が真っ先にイメージするのがグランドピアノではないでしょうか。学校の音楽室やホテル、さまざまな演奏会で使われている種類です。とにかくサイズが大きく重量感もあるので、なかなかご自宅で所有されている方は多くないと思いますが、ピアノ本来の音が最大限に美しく響くように作られているので、これからピアノの練習を始めるのであれば一度は体験したい音色です。

鍵盤を押すたびに中のハンマーが跳ね上がることで音が鳴る仕組みで、1秒間に14回以上連打できるので、トリル(2音を相互に反復する演奏技法)やトレモロ(複数の音を交互に小刻みに演奏する技法)の際も綺麗に音を発します。

アップライトピアノ

グランドピアノよりもご家庭になじみ深いのがアップライトピアノ。曲線美が際立つグランドピアノと違い、四角くコンパクトなので、家の壁などに沿って配置できるのが魅力です。

構造は基本的にはグランドピアノと同じですが、1秒間に7回程度しか連打することができません。とはいえ、音の強弱もつけられ、迫力のある音色も優しい穏やかな音色も出すことができるので、練習する分には充分な性能といえるでしょう。

電子ピアノ

デジタルピアノ、エレクトロニックピアノとも呼ばれる電子ピアノは、その名が示すとおり、コンセントにつなぐことで電子回路を通じて音を発するピアノです。

グランドピアノやアップライトピアノのようにハンマーが内蔵されているわけではなく、ピアノの音を再現した電子音がスピーカーから流れるという仕組み上、どうしても上のふたつよりも音色は劣るといわざるをえないですが、「ピアノタッチ」と呼ばれる鍵盤に似た打鍵感を体験できる種類も多く、練習には向いています。大きさも基本的にコンパクトなので、家に置くことで練習もはかどりそうです。

電子キーボード

構造は電子ピアノと同じですが、鍵盤数のバリエーションが豊富なのが特徴です。バンドの練習で持ち運びする機会が多い、PCとつなげて作曲をしたい、習い始めたばかりの幼い子どもと一緒に使いたいなど、あらゆるニーズにこたえられるといっていいでしょう。

電子ピアノも電子キーボードもピアノ音だけでなく、ほかの楽器に似せた音を楽しむことができるので、1台持っていると多重録音も簡単にでき、上達したときに創作意欲がどんどんわいてきそうです。

以上から、もちろんどれを選んでも楽しめるのは間違いないですが、初心者の方であればコストも比較的安価な電子ピアノか電子キーボードをおすすめします。ヘッドフォンをつければ夜遅い時間の練習で近所の方に迷惑をかけることもないので、仕事後も安心して弾くことができるでしょう。

まずは練習曲でピアノの基礎を身に付ける

ピアノの練習方法はさまざまですが、やはり基礎を身につけておくと、後々クラシックを弾く上でもジャズを弾く上でもPOPSを弾く上でも応用できるので、まずは練習曲から始めてみるとよいでしょう。

『ブルグミュラー25の練習曲』が初心者向けの練習曲集として一般的によく知られています。ほかにも指を動かすことを重視した練習曲集はたくさんありますが、ブルグミュラーの特長は表現力を身につけられること、つまり、練習曲でありがちな単調な曲が多いというよりもドラマ性に富んだ曲が多いため、飽きずに練習を続けることができるのです。収録曲はいずれもひとつの曲として成立しているので、弾き終えた後の達成感もあるでしょう。

1曲目から順番に練習を始めてもいいですし、タイトルやフレーズから気になる曲が見つかればその曲から始めてもよいです。上達への最短の近道は、ピアノに触れる癖をつけること。一度長時間練習に励んでも、その後飽きてしまって長期間空いてしまうと、せっかく覚えたフレーズも弾けなくなってしまいます。そのため、自分が興味をもった曲を毎日5分~10分練習し続ける方が効果的といえます。もちろん仕事や家事など、日々のタスクもあるので毎日練習するのは難しいという方も多いと思いますが、とにかく少ない時間でも頻繁にピアノに触れる時間を作ることが重要です。

上達するための練習方法

まず事前にストレッチすることを推奨します。ピアノを弾く際、普段の生活では使わない指先の筋肉を使うため、プロのピアニストも寝起きや練習前に行います。慣れていない場合つってしまうこともあるので、特にPCのキーボードに触れる機会も少ない方は念入りにほぐすとよいでしょう。

練習する際は、必ず右手と左手を分けて行いましょう。高音パートが主旋律であることが多いので、できれば右手から始めるとメロディーラインをつかみやすいですが、利き手が左手である場合は左手から始める方がスムーズかもしれません。

それぞれ片手での運指(指運び)ができるようになったら、両手であわせて弾いてみます。なお、運指しやすいように練習曲などは特殊な指づかいのときは指番号(親指から1,2,3と表します)が振ってあることが多いですが、振られていない場合は自分で書いてしまってもよいでしょう。

慣れてきたら右手と左手、リズム、音階すべてを同時に頭で考えながら弾けるようになりますが、最初からすべてをこなすのは難しいです。また、このとき、その音を弾くのが楽な指づかいではなく、次の音を弾くのに楽な指づかいをするように心がけてください。常に次の音を意識することを習慣づけると、自ずと運指もスムーズにできるようになります。

ピアノ初心者が躓きやすいポイント

前述した運指も躓きやすいポイントではありますが、ほかにテンポの持続も難しいといえます。最初は楽譜どおりのテンポで演奏できても、苦手なフレーズや音数の多いパートでペースダウンし、そのまま元のテンポを取り戻せないまま曲の終了まで進んでしまうことは少なくありません。

できれば、安価なものでよいので、メトロノームを用意して練習に臨んでください。学校の音楽室に置いてあるような立派なものを購入する必要はありません。最近は楽譜を留めるクリップとしても使えるコンパクトなメトロノームもあるので、練習に重宝するのではないでしょうか。

最初のうちは一定のテンポを保つことが難しく、演奏の手が止まってしまうこともしばしばだと思います。そうしたらその前の小節から再開するということを繰り返すと、じきに慣れてきてリズムをとる技術も自然と磨かれていきます。1曲完全に楽譜どおりのテンポで弾くことができたら、自分なりのアレンジを加えて一部のフレーズをゆっくり弾いてみたり、逆に早めたりして楽しめるようになるといいですね。

大人になってからもピアノは上達する

大人になってからピアノの練習を始めるのは、楽器を購入したり、楽譜を購入したり、教室に通ったり、費用面からも容易ではありません。ですが、練習して弾けるようになったときの達成感や、その後の日々に広がる可能性の大きさには計り知れないものがあります。

興味があるのであれば、「今から始めるのは遅い」と二の足を踏まずに、まずはスクール見学をしたり、楽器屋に行って相談したり、なにかしら行動に移してみると、新しい扉が開けるかもしれません。

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