エメラルドは、紀元前40世紀から取引されていた記録が残っているほど、非常に古い歴史を持った宝石です。
暖かみのある緑の代名詞として、エメラルドグリーンという言葉があるほど、有名な緑色の宝石。
エメラルドはどんな鉱物!?
鉱物的にはベリル(緑柱石)に分類されるエメラルド。
組成はBe3Al2Si6O18。
3月の誕生石アクアマリンも、鉱物としては同じベリルになります。
モース硬度は8でダイヤモンド、ルビー、サファイアに次ぐ、強度を持っています。
ただ強い宝石なのね!と安心していただくのは時期尚早…。
エメラルドと人間に傷のないものはない
エメラルド、実は非常にキズや内包物の多い宝石です。
無色透明のベリルの時はそうでもないのです。
エメラルドの特徴とも言える、あの美しい緑の原因の、クロムやバナジウムが含まれるために!
結晶時に無理がかかり、キズを生じさせます。
美しい緑の宝石であるために、クロムやバナジウムが必要で、その物質が含まれるが故に、無傷ではいられない…。
キズや内包物が多いゆえに、衝撃には弱くて、欠けたり割れたりすることがあります。

“エメラルドと人間に傷のないものはない”、というのは、エメラルドを表す有名な言葉。
本当にその通り。
人だって、生きていたら無傷ではいられないですもの。
傷も含めて、自分の輝きにしたい、エメラルドはそんな大人の女性にピッタリの宝石です。
宝石ことばは、『幸運、夫婦愛』。
エメラルドの宝石ことばである“夫婦愛”も。
無傷ではいられない、けれどもそこに育つ愛の強さにフォーカスしているのかもしれません!?

エメラルドのキズや内包物は天然の証。
もちろん傷が少なくて大きなものほど、高価になります!
そんなことを頭の片隅に置きつつ、あなただけの、色の濃い美しい緑のエメラルドをお探しくださいね。